サプリメントへの思い
私とサプリメントとの出会いは約50年前のことです。当時はほとんどの製品がアメリカから輸入されていました。フードサプリメントと呼ばれていたこの時代のサプリメントは現代と比べると種類が少なく、プロテイン、ビタミンC、ビタミンE、それにプルーン程度でした。フードサプリメントを摂ると体調が改善する人が多く、利用者がどんどん増えていきました。薬でもないものでなぜ、元気になれるのか?当時の私は栄養学の知識がなく、驚きの連続でした。フードサプリメントの摂り方を指導する人たちもアマチュアなのですが、実に良い結果を出していたのです。
その時代、栄養士の多くはサプリメントを摂ることに反対でした。「必要な栄養は食事で摂れる。フードサプリメントは必要ない。むしろ害になる。」などと言われていました。
当時私は「病気はお医者さんに治してもらうもの」と思っていましたがサプリメントで体調改善が出来るものならもっと栄養の事を勉強する必要があると感じました。サプリメントは誰もが扱える安全性の高いものです。自分の健康をお医者さんに任せるのではなく、サプリメントを上手に利用して健康生活を作るお手伝いをしていきたいと考えていました。
時代は輸入品から国産品へと移行し始め、次々と新しいサプリメントが開発され、消費者は多くの種類のサプリメントを摂り続けるように指導を受けるようになりました。その結果、消費者の経済的負担が大きくなってしまいました。
消費者の負担を軽減して、サプリメント効果を高めるには製品を根本的に改善する必要があると思い起業を決意しました。
開発製品への思い
今回起業するにあたり思い起こしたのは50年前のことです。 少ない品種で、少ない経費で、多くの人たちに喜んでもらえる製品は何なのか?情報収集の結果、最初に選択したのが、「乳酸菌生産物質」の【ラクトオアシス】です。『サプリメントや一般食品を摂取しての健康効果は個人の腸内細菌叢(腸内フローラ)による』との私が尊敬する光岡知足先生(日本の腸内研究の第一人者)の教えに従って、腸内細菌叢の改善を目指した製品にしました。



2番目に【ヘム鉄葉酸プラス】を発売しました。 日本では成長期、および成人期の女性の貧血が非常に多く、鉄補給の必要性が広く知られているはずなのに、なかなか改善されません。妊娠、授乳期に葉酸やビタミンB12が補給されることも重要な要件ですので、それらを満たすような製品を作りました。
3番目に「アイケア製品」【ハイクリアリー】を発売しました。 パソコンやスマートフォン、タブレットなどの画面を見ながらの仕事や遊びが急増し、目の疲れや障害が増えてきています。アイケア製品のほとんどが《ルティン》を中心とした製品でしたが、私たちは最近、近視予防効果が証明された《クロセチン》と抗酸化力が非常に強力で目の効果だけでなく皮膚への効果も報告されている《アスタキサンチン》を配合しました。この3つの成分には抗酸化力の相乗効果の報告もあります。ハイクリアリーは機能性表示食品として消費者庁に届出をし、受理されました。
4番目に日常生活で不足しがちな水溶性ビタミンのビタミンB群とビタミンCを同時に摂れる【BCオリゴ】を発売しました。 ビタミンC1gとビタミンB群の全てを日本人の摂取基準量を参考にして配合しました。さらに、血管を強化するヘスペリジン、ラクトオアシスの働きを補助するミルクオリゴ糖を加えました。ミルクオリゴ糖は腸内に棲むビフィズス菌の餌となって、腸内環境を改善します。
5番目には日本では多く人が悩んでいるひざ関節症にお役に立ちたいと思い「プロテオグリカン・コラーゲン」を発売しました。辛いひざ痛の原因は軟骨成分の減少によります。 軟骨成分を増やすのはプロテオグリカンです。グルコサミンやコンドロイチン硫酸はプロテオグリカンの一部にしかすぎません。ヒアルロン酸注射も多く行われますが、一時的に痛みををとるだけです。プロテオグリカン・コラーゲンはご愛用いただいてる方に大変喜ばれています。
6番目に発売したのが6番目に発売したのが「β―カロテンミセル10000」です。
50年以上サプリメント業界に身を置いていますが私がかかわった製品の中でこの製品が最も魅力ある製品でしょう。
ご存知の通りビタミンAには過剰症があります。日本人の食事摂取基準では成人男女とも耐容上限量2,700㎍(約9,000IU)とされています。耐容上限量とはこれ以上摂取すると過剰摂取によって健康障害のリスクが高まるとされる量です。
弊社の“β―カロテンミセル10000”はビタミンAの効力が10,000IUなのですが、β―カロテンですので過剰症はありません。β―カロテンはビタミンAの前駆体で体内でビタミンAに変換されて機能します。しかし、全てがビタミンAに変換されるわけではなく、ビタミンAが不足している時にのみビタミンAに 変換され、ビタミンAに変換されなかったβ―カロテンは抗酸化物質として働きます。
ビタミンA過剰症では強い毒性が認められ、妊娠前及び妊娠中では重度の先天性欠損をもたらす危険があり、特に注意が必要です。
「β―カロテンミセル10000」を発売するにあたり、改めてビタミンAの過剰症を調べてみました。やはり怖いものがあります。ライナスポーリング研究所でも警鐘を鳴らし続けていますが、高力価のビタミンAの販売は続いています。被害が出ているのを認識しているのでしょうか?サプリメントは沢山摂れば摂るほど良い結果が出るという間違った指導があります。 ビタミンAとビタミンDの過剰症は広く知られていることです。
7番目にβ―カロテンミセル10000と同時に発売したのが「ビタミンEミセル100」です。ビタミンEには別名トコフェロールという化学名が付けられています。
食品中にはα(アルファ)、β(ベータ)、γ(ガンマ)、δ(デルタ)という4種類のトコフェロールが含まれていますが、生体内で有効なのはα-トコフェロールのみです。
弊社のビタミンEミセル100は α-トコフェロールのみで構成されています。
ビタミンEは血管のサビ止めビタミンと言われ、動脈硬化を予防する働きがあります。動脈硬化は心臓で起これば狭心症や心筋梗塞、脳で起これば脳梗塞や脳出血と命に係わる怖い病気の元凶です。予防することが大切です。
β(ベータ)、γ(がンマ)、δ(デルタ)は油や食品の酸化を抑える働きをしています。
開発工場への思い
現在の日本のサプリメントは大方がOEMで作られています。OEMとは製品販売会社が自社ブランドを作る生産工場に依頼して生産してもらう方法です。多くの工場はGMP基準(適正製造規範)の適合工場の認可を受けて製造しています。GMPは原料から最終製品の出荷に至るまでの全ての工程に「適正な製造管理と品質管理」を求められます。しかしながら、同じGMP工場でも格差があるのが現状です。充実した設備や機材はもとより、熟練のスタッフやサプリメントの専門家がいる工場を選択し、納得出来る製品作りを目指しました。皆様に自信を持って提供できる製品が出来たと確信しております。